蓼食う虫もすきずき、という言葉にあるタデです。タデの葉は辛いそうです。それでも蓼の葉を食べる虫がいるように人の好みはそれぞれだ、ということでしょう。このタデは大きくて全体に毛が生えているのでオオケタデといいます。だいたい植物の和名はそのものの特徴がそのまま名前になっているのでわかりやすいものが多いようです。写真を見ると中央の長く伸びる茎は、白く縁取りされているように見えますが、毛に当たった光が反射して白く見えるのですね。拡大してみると全体にびっしりと毛が生えています。葉柄が出ている付け根に托葉が幹を被っています。このように鞘(さや)のような形の托葉がタデ科植物の特徴のようです。芽生えのときの葉を保護するもので、役目が終われば落ちてしまうものもあれば、いつまでもついているのもあります。草本類の20%くらいに托葉があるそうです。
葉に生える毛は肉眼ではほとんどわかりませんが、拡大するとやはり細かい毛がたくさん生えています。だからオオケタデなんですね。
庭にスズメウリがたくさんの小さな緑色の実をつけています。一度、家人がきれいに取ったといっていましたが、さすが野草の生命力。「こんなにかわいい実がなるんだ」と驚いていました。バラのウベコマチに絡んでいます。もうじき灰白色に熟すでしょう。
野草をもう一つ。名前がわからないのです。
濃い黄色で、美しいですが葉が大きすぎますね。
実がまた面白い。私は誰でしょう。