久しぶりの花の話題です。福寿草が咲き始めました。昨年は1月13日のブログで福寿草の開花を伝えています。毎年一番先に咲く株は決まっています。咲いたとは行っても路地植のものが見応えのある状態になるのは2月から3月にかけてです。でも、これから期待にあふれた季節が始まる大切な開花です。わが家の福寿草は7~8か所に植わっていますが、皆同じ種類だと思います。江戸時代には120種くらいが栽培されていたようですが、いまはその3~4分の一くらいだそうです。私などはどんな種類があるのかさえ知らない有様です。
植物の開花にはいろいろな季節があります。皆それぞれにその季節をショイスした理由があるはずです。ほとんどは子孫を残すための理由です。福寿草が寒い季節にもかかわらず開花するのは、受粉を助けてくれる昆虫は少なくても、植物同士の競争相手が少ないから、というのですから驚きです。そのうえ昆虫に来てもらうためのサービスとして、花の形をパラボラのお椀形にしてあります。すると雄しべ雌しべの辺りに昆虫が来ると太陽のエネルギーをそこに集中して暖かくしてお迎えするという大変な気の使いようです。それでも私などボーとしているせいか昆虫が来たのを見たことがありません。植物はその場所から動けないという生態からして辛抱強いものだなと思います。
冬にも咲く花に名前の通り冬知らずがあります。カレンデュラともいうキンセンカの仲間だそうです。どこにでも咲く丈夫な花です。根雪にならなければ多少の雪は関係ないようです。でも寒風のない暖かいところは好きなようです。当たり前か。この花は真夏以外一年中咲いています。数うちゃ当たる式の人生哲学を実践しているのでしょうか。植生哲学? 地味で小さな花でも特徴があればそれだけで存在意義があるのです 。こぼれ種で増える手のかからない花ですからありがたい。