10月12日の土曜夜からの台風はあちこちにその爪痕を残しました。ここオープンガーデンのある岩櫃山山麓は大小取り混ぜて土砂災害がありました。郷原駅からここに上がってくるメインの町道は岩櫃山側の斜面が崩れて一日通行止めになりました。この地区はこのようなとき、ほとんど自治体の対応を待つことなくとりあえず自力で復旧する。というすごい力を持った集落なのです。パワーショベルとタイヤローダー(ブルトーザーみたいなやつで大きなタイヤで動く)で夜遅くまで作業して何とか自動車が通れる幅が確保されました。一度はもうじき作業も終わりかというとき、再び土砂が崩れて長い作業になりました。山からはひっきりなしに水がわき出てくるのでとても危険な状態です。電信柱の根元も2~3m土砂がすくわれてしまい、さらに崩れたら危険な状態です。

他にも登山口の入口付近に山からの土砂や石が水に流されてU字溝と道路を埋めました。町道が埋まったところが他にもありました。山寄りのお宅はあちこち土砂が家の廻りを埋め、皆で取り除いたのです。これらの作業に総勢30人くらいが当たったのではないでしょうか。しばらく雨が降らないことを祈るばかりです。
原町の市街も車で走るとどこから流れてきたのか茶色い泥があちこちに広がっています。

一緒に作業していた人がやんばダムの写真を見せてくれてました。湛水をはじめてまだ半月くらいしかたっていないのに、すでにほとんど満水だといっていました。さっそく今朝見に行ってきましたら、人出もすごかったですがなるほど満水でした。年末くらいに満水になる予定だと聞いていましたが3ヶ月分が一日で貯まってしまったということのようです。今回はこのやんばダムが利根川の決壊を救ったといえるのかも知れません。私が寝ていた深夜、スマホが勝手にしゃべり出して「利根川の栗橋付近が氾濫危険水位を超えた」とアナウンスしていましたが利根川も危険な状態にあったのです。
右岸の展望台から見た写真です。流木を防ぐフロートもきのうになって急きょ張ったのだと湖岸のクラインガルテンに住む知人が教えてくれました。 管理事務所もまだ完成していない感じですが、所員の方たちは予想外の早い進行に驚いていることでしょう。左岸の展望台は見学者が鈴なりです。 流木も予想より早く貯まってしまったので流木処理をする船も必要になりそうです。もっともいまは試験湛水ですからこの水は遠からず放水されて、再び湖底まで空になってダムの健康状態を判定されるのでしょう。