表題と矛盾するのですが、皆さんに「一番いいときはいつか」と聞かれます。草花が一番多いときは確かに華やかでにぎやかですが、花はいつも何かの花が終わり、次の花が新たに咲き始めます。いつも、いつもその繰り返しです。花はそのときどきの花を愛でる。それに尽きるのではないでしょうか。
いま、バラはまだわずかですが宿根草はいまが盛りです。数日前にいらした方が「バラがまだなのにこんなに華やかだなんて」とおっしゃっていました。ばらが咲く頃までいまの状態を維持できればいいのですが、そんなことはあり得ません。庭を作っている者としてはいつもはらはらドキドキ。

昨日咲き始めたシャクヤク

いま、ジャーマンアイリスがにぎやかです。花によっては芳香があり近づくとうっとりする香りです。
内花被片(上の花びら)だけが色違い

毎年一番先に咲くナニワイバラ

注目を集める花なのですが名前が判りません。
ホタルカズラ、1cm位の花、合弁花(花びらが全部くっついている)。
表面からは雄しべも雌しべも見えない。真ん中の穴は0.5mm位、小さくて虫も入れない。
なんと、周りにある5つの穴も中に通じているのだ。分解してみると一番奥に小さな小さな雄しべと雌しべがありました。真ん中の星形は単に花弁のところが盛り上がっているだけなのです。
カズラとはつる状のものですが、茎が地を這って株が大きくなっていくのをつるに見立てたのでしょう。
この花も皆さんの関心があります。名札に「丁字草」と書いてあるのですが、皆さん「テー」と読みます。
水色が爽やかさを思わせるのでしょうか。
ヘビイチゴとドクダミ カメレオン

雑草のように扱われるが、花弁の赤い線が美しい。雄しべ雌しべは花の大きさに対してやや大げさという感じだ。アカバナユウゲショウ