ここのところ腰痛やらストレッチのやり過ぎで筋肉痛になるやら、だんだん無理の利かない身体になってきたのを思い知らされている毎日です。そろそろ良さそうなので体調のテストに近くの山にいってきました。
地図を見ても山名は書かれていない地味な山ですが、以前からマークしてあった山で病み上がりには手頃な山と判断しました。麓から見ると写真のような’たおやかな’山でなかなか好感が持てそうです。場所は吾妻川の支流温川からさらに支流の大柏木に流れる今川の北岸、川原湯峠の西側にある1076.8m峰です。峠の北東にはNTTドコモのアンテナがあるので一部未舗装ながら林道が通じています。さて、峠に駐車して歩き始めます。

微かにトレースらしいものがあります。三角点峰ですから当然です。急なところもありますが歩いて気持ちの良い道です。新緑のころも下草はなさそうで散歩にはよいところ、と思いながら歩きました。

中間部で傾斜が緩くなったところは二重山稜になっていてめずらしい地形です。何でこんな地形になったのでしょうか、陥没か、断層、浸食でしょうか。向こう側の尾根に乗り換えてさらに進むと、頂上への急坂になりあっという間に着いてしまいました。

頂上への最後の登り、傾斜が判りませんがちょっと急です。

三等三角点です。

頂上には登ってきた道の正面に「あきや山」のプレートがありました。この山名の出所は判りません。この林道の入口で地元の方にお聞きしたら、山名は判らないようでした。

振り返るとこちらには「川原湯」のプレートです。こちらの方が古いようです。頂上からは川原湯が見下ろせます。国土地理院の三角点の標準点名は「刈又」です。私は山名は人間が付けるものですからどうでもいいのですが、二つあると困るのでどちらかにしてほしいと思います。

振り返ったその先に峠の向こうのアンテナが見えます。左の木の陰にももう一つ。左のは使っていないかも知れません。携帯の基地局でしょう。

帰り道の林道下に新式の砂防ダムがありました。砂防ダム自体あまり感心しませんが、これはよく考えられたダムだと思います。山中で見かける砂防ダムのほとんど99%といっても過言でないほど、砂防ダムは土砂で満杯になって広くなだらかな河原になってしまっています。これでは砂防の役割を果たせません。多額の税金を投入したのにです。でもこれなら前のよりましかも知れません。すくなくとも砂防ダムとしての寿命は延びるでしょう

最後に見たのは川原湯温泉とこの地域大柏木とを結ぶトンネルの現場です。トンネル自体は見えませんが、そこに通じる道の工事現場です。

トンネル掘削による土石を運ぶと思われるベルトコンベアーが長く長く続いていました。本当は今頃完成しているはずなのですが、二年くらい遅れているそうです。山に来たのに人工物の話が多くなりました。ちなみにここ大柏木の今川沿いの道はすばらしく良い道でした。

10日くらい前にわずかに降った雪の庭の景色です。いま、庭をあちこち掘り返していると私には見えない小さな虫を食べにジョウビタキが私について回ります。草花や雑草を積み重ねたところの整理などすると大ごちそうのようでいつまでも食卓を離れません。