先日、天気の良い日、関東平野の真ん中から群馬県まで車で走りました。空には雲一つなく360度の山並みが見えました。
関東平野の真ん中から見える山は、南から順に丹沢山塊と続く道志の山、さらに富士山。奥多摩の山が少しづつ高さを増して途中に大岳山が出っぱって奥秩父の連山につながっていきます。奥秩父は視界の西側のほとんどを占める大山塊です。しかし私はここの稜線を通しで歩いたことがないので、山の同定はあまりできません。つづいて西上州の山が手前に重なってきます。両神山が一際大きく見えます。その奥に八ヶ岳の赤岳、横岳の白峰がちょこんと、さきっちょだけ見えます。浅間山が真っ白です。続いて榛名山、上越国境の雪の連なりはここからはまだ判然としませんが白砂山が何とか認められます。手前に吾妻川沿いの十二ヶ岳から子持山の山々。その直ぐ右手にまばゆいばかりの白峰、平標山、仙ノ倉岳、エビス大黒ノ頭です。この山は冬の早い時期に、ほかの山に先立って真っ先に白くなり、とても目立つ存在です。そして大きな赤城山、右に足尾近くの袈裟丸山へ続くゆるく弓なりになった一番低いところに、遠く雪山が見えます。長く不明で、尾瀬の至仏山かと思っていたら。今回判明しました。上州武尊山と剣が峰でした。続いて袈裟丸山塊から日光の山。手前の桐生、足利、佐野の山は低くてあまり見えません。
日光白根山が一際白く高さもぬきんでています。中禅寺湖南岸の山も見えます。続いて男体山から女峰の山。しばらく間を置いて東に遙か孤高の筑波山が関東平野の山岳展望の終尾を飾っています。

車で走っているとこれらの山がめまぐるしく入れ替わったり、見えなくなったりするのです。それらを語るのは冗長で煩雑ですから止めますが、運転していて飽きることがありません。秩父の山は写真を撮って、一度山座同定してみたいと思っています。