嬬恋へは昨年秋の台風以来、現在も国道144号は未開通のままです。大笹から田代まではパノラマラインに迂回しなければなりません。地元民でない気安さはよくないかもしれませんが、不便を我慢する以上の展望のよさがあります。キャベツはいまが最盛期。キャベツ畑の向こうに四阿山が見えます。
南側には左に黒斑山、右に水ノ塔山、篭ノ登山、空は回復気配の青空をバックに雄大な山並みが広がっています。スキー場跡地の斜面のススキの原と左に村上山
ここにはウメバチソウがススキの切れ目のあちこちにたくさん咲いていました。

ウメバチソウはよく見ると素敵な花です。昆虫がいるということは蜜腺から甘い液が出ているのです。
上の写真と下の写真を見てください。
黄色い水玉のようなのがたくさん見えます。
よく見ると基部はへらのようになっていて、まるで手のひらからたくさんの指が伸びて先端に丸い腺体がついているようです。
下の写真を見ると外側の丸いものは白っぽく、内側は黄色が濃いようににみえます。
これは仮雄しべといい、いまは花粉を出しません。
上の写真で雄しべがはっきりとみえます。
中央にへらのように見えます。いま開きつつあるところです。
下の写真では雄しべの花糸だけでへらの部分の葯はもう落ちてしまったようです。
中央の大きなイチジク形は種のできる子房、先端は雌しべです。
昆虫を呼び寄せるために、小さな花にこんなに大仕掛けを準備しているのですね。
チョウセンゴミシがたくさん実をつけていました。
吾亦紅・ワレモコウ
おいしそうなキノコも出ています。キニガイグチか?知人の山小屋でネパールの風のブランコを2年に一度くらい作り直すのです。
ネパールではお祭りが終われば、取り壊してしまうのですがここでは通年建てておくので劣化してしまうのです。
私もオープンガーデンでまねをして作っていましたが、管理が大変なのでいまは立ち木を利用したブランコに変えてしまいました。
ここではネパールの方が来て、完成のセレモニーも本式にするのです。
今年は例年より小型です。