数日前に小さなせせらぎに魅了された川戸の、きょうは奥の方、すなわち上流へ行ってみようと思う。川戸神社で草取りをしていた方にお断りして車を置き、直ぐ前の道を上流に向かって歩き始めた。水の音、自然がかなでる音は何でこんなに快いのだろうと思う。苦労して作曲するのであろうクラシック音楽も心揺さぶる曲はそんなに多くはない。
歩いてみると水の流れと並んで野仏が多いのにも気づかされる。他の地区に比べて俄然多いと断言できる。たぶん道路の拡幅、改修でも大切にされたのだろう。野仏には何の見識もないのですが、いろいろなものがあるようです。これは、馬頭尊としるされています。農耕馬と人々の無病息災祈ったのでしょう。
これは何でしょう。大青○金剛明王塔とかいているようです。
隣の灯篭も自然石のままで、よい取り合わせ。それしか私には判りません。その隣に道祖神右側は男女互いに肩に手を回して中睦まじそうです。女性が積極的かな。男性は手に何か提げていますね。何でしょう。左側はごく普通。風化が進んでいて右よりも古そうです。
いまの直ぐ隣に、ここには野仏が一杯あってこちらは草に覆われてよくわからないのですが、よそ者が勝手に手を出すのも気が引けます。コケのつき方から一番右は双体道祖神のようです。左二つは文字か刻んであります。
4枚前の写真、道祖神が二つ並んでいるやつです。その右に白い杭がありますね。これに何か書いてあるのに気づいて、見ると、昔の道はここから‥とありました。以下は判りません。気になりますね。人に聞こうにも誰もいません。

上流に来ると平らなところは狭まり、水路も道わきになるのでほとんど蓋がしてあります。安全上仕方ないですが美しくありません。欧米ではこういうものを再び自然なものに戻そうという動きが出てきているといいます。
庭先に変わったバラを発見。さっきまで庭先で草取りをしていたご老人は家に入ってしまったので、ご挨拶をして再び呼び出してお聞きしました。サンショウバラの一種のようですが、葉や全体の作りはやや小ぶりな感じです。濃いピンクの八重もすばらしく、お聞きしましたが何も判りません。こっちにも変わったのがあるけれどと道の反対側を見ると、ハマナスがありました。帰りに枝先を折って持って行っていいというのでありがたく戴き、挿し木にしました。ここから少し先で河川改修の大規模な工事をしているので、なるべく見ないようにして帰路に付きました。

途中から往路とは違った道に入ったら、直ぐにまた野仏がありました。
双体道祖神と
ひとつ隣に文字だけの道祖神がありました。
すぐ、深沢川の河原に出ました。ここに水路への取水口がありました。右が本流、左が水路へ
この道は以前、遠見塚という三角点を登りにきたときの道につながっている。と思ったらやはりそうでした。
左の草を刈った耕作放棄地の水田に水を張っていたであろう細い流れがはかなく、なぜか哀愁を感じさせます。
細い流れの直ぐ脇にまた出現。昔の人は信仰深かった。というよりも、日々の生活のすぐ隣に信仰があったのでしょう。

ツリフネソウがたくさん咲いていました。圧倒的に赤が多いのですが、ときおりキツリフネが出現します。
明け方までの雨にぬれてしっとりした景色を作っています