きょうも早朝から散歩がてらの道祖神めぐりです。温川(ぬるかわ)の大戸から信州街道であり、草津の湯への街道でもある国道406の須賀尾宿の一部を歩きました。何か目標があったほうがいいので道祖神めぐりとしました。
この街道は中山道から分かれて榛名山の麓を通って、大戸の関所からここ須賀尾を経て長野原、大笹の関所、鳥居峠から信州に入って、北国街道につながっていました。須賀尾宿は峠の手前でもあり、賑わったようです。今でも屋号を掲げたお宅を見かけます。

大戸の手前、仙人窟の下にキツネノカミソリの結構大きな群落をみつけました。道路沿いの山すそに濃い色の花でした。
本宿を過ぎた丑ヶ渕から歩きました。小さな祠の手前の斜面に道祖神がありました。実は始めここを見逃してしまい、一番最後にきっとあるはずだと探し当てたものでした。
右となりに、風化してはっきりしませんが道祖神らしいのがあります。あたりは草がきれいに刈られていて気持ちのいい土手という感じでした。
ここから7、800m西の関谷というバス停の少し東に関谷の道祖神があります。道から北に少し小道を入ります。ご老人が朝の掃除をしていました。祠の左右に道祖神が鎮座しています。右のほうが古いのですが、台風で倒れたそうで、修復した跡が見えます。祠の額はなんと書いてあるのかわからないといっていました。右の石碑に秋葉大権現とありました。どこも地元の方が大切に守っているのが伺えます。
温川を渡る橋の手前にも道祖神があります。本流と支流二つの橋が連続しています。すぐ脇に新しい橋が架かっていますから古いほうはほとんど車が通りません。
支流の端の右側の大きな石の上にそれはありました。右に双体道祖神像、左に道祖神と書いた石碑。
この道祖神から小橋を渡ったところにこんなものがありました。お正月の箱根駅伝で何度も優勝している大学クラブの合宿所でした。ここから竹集落の道祖神をめざしましたが、草に隠れていたのでしょう、判りませんでした。反対側の甘酒原にむかう途中で文字だけの道祖神にぶつかりました。予定になかったものでした。
帰りに上手に描かれた絵を見つけました。別山乗越あたりからの剣岳でした。

道祖神は、道端の辻や境界、集落の中心などに石像や石碑を祀り、子孫繁栄、旅の安全、邪悪なものの阻止などを願った古くからの民間信仰で関東甲信越に多いようです。