吾妻川に南から合流する温川にある水力発電所と取水堰、導水路を見てきました。地図の右上が発電所、左下の川の中に短い線で書いた記号が取水堰です。この両者を結んでいる青い線が水路です。点線は地中に、実線は地表に出ているのですが、長い間に変更があります。

始めはこの発電所から河原に降りられるところがあるかという関心で行って見たのです。残念ながら川には出られませんでした。それでも楽しい探険に変わりました。近所ですが二日がかりの探険でした。
直径1m以上はある導水管が発電所の建屋にはいっています。ここで1300kWを発電しています。少ないですね。しかし、貴重な再生可能エネルギーです。(発電所前の表示には37kWとありました。そんなわけないとおもいますが)
導水路の途中から、さらに上を見ています。この高さ、すなわち、位置のエネルギーが電気のエネルギーに変わるのですね。水力発電のよいところは、一度作ってしまえば、ランニングコストは余りかからないということです。エネルギー源は水ですから。
同じ場所から、発電所を見下ろしています。ダム式に対して水路式といいます。
これは取水口です。小型のダムを作って水路に導きます。発電所から直線距離で3km上流の仙人窟の下にあります。細い道を歩けば、簡単に見ることができます。取水量は毎秒1.93立米と表示がありました。
取水口から地下にもぐって、地図では、ここから地表の水路になるのですが、水がありません。40年位前にふたをしたのです。暗渠ですね。それまではたくさんの方が水路に落ちてなくなったそうです。ご近所の方に伺いました。
このように金属ネットをかぶせるか、フェンスが設置されています。
ここは水路が谷を渡るところです。私はこんな感じで谷を渡るのだろうと思っていましたが、谷の両側に工夫がありました。
始めは何かと思いましたが‥
サイフォンでした。コンクリの堰のようなものの上は水路になっていたのです。
対岸にも黄色いものが見えますね、こちら側にあるものと同じものが対岸にもあってU字形に水を導いているのです。
ここは兵庫というところです。郷原の方から来ると送電線が横切っているところです。県道から歩いて5分もかからないところで林道から見ることができますいです。ぜひ一度見てください。県道脇に赤いコーンがある所に車一台は止められます。
サイホンの反対側はまた水路が続きます。
その林道です。電柱のところが県道。
サイフォンの下流1kmの新井で、水は発電所に落とされます。
県道を跨いで
  まっすぐ発電所へ楽しい探険でした。地図を見ながら、地元の方に教えてもらって。この発電所は規模が小さいのでサージタンクや調整池はありませんでした。原町の発電所は岩櫃城の下の平沢というところに大きな調整池があります。水量の変化を少なく安定した発電ができます。坂東発電所の田口発電所は大きなサージタンクが目立ちます。水の衝撃(ウォータハンマー)で発電機が壊れないようにしているんですね。

硬い話だったので、美しい花を二枚。ナエマとルージュ レオナルド