秋の草ムラに入るとオナモミやムスビトハギ、イノコズチなどの秋の実が着ているズボンなどにビッシリとくっついてがっかりすることがあります。初夏の草ムラも油断ができません。こんな草の実もくっつくの?と思いますがオヤブジラミがそれです。身体がかゆくなりそうな名ですが、枯れ草でもないのにくっつくので意外な感じがします。

オナモミに似ていますが大きさは半分くらいです。弓なりになったとげがたくさん出ています。

拡大すると編み棒の先のようにカギ形に引っかかるようになっています。
植物は生れ落ちたところから一生移動することができませんが、何か能力が足りないところがあると、それを補う能力が備わっているのですね。これも生き物の不思議です。小さな草の中にこんなDNAが備わっているのでした。