ビー玉遊具といっても実物を見なければどんなものだか判りませんが、私たちの年代(団塊の世代)の子供の頃、すなわち終戦からの十年くらいおもちゃとして夜店の露天で売られていました。ふしぎと普通の店には置いてなかったようです。しかし最近はとんと見なくなりました。そのころはビー玉ではなく、楕円形のケースの中に金属球と思われる小さなものが中で移動するようにできていました。これを斜面で転がすと立ったり寝たりを繰り返しながら斜面を転がってゆくようにできているのです。私はこれを安易にビー玉にしてこれを自分で作ったコースを転がり落ちる遊具を5年くらい前に作りました。これが思いのほか孫たちに受けて、代々男の子の孫は小学校に入学する前くらいの年齢までは夢中であそび、一日中飽きることを知りませんでした。いま一番年少の孫がこれを早く作り直して新しいのを作ってほしいと電話で矢の催促をされていました。ようやく当初の約束を果たすことができました。まだ多少手直しが必要ですが九分通り完成です。

以前のものは上が幅狭く、下に行くほど幅広い八の字形で、下へと順に転がり落ちるという単純なものでした。今回はいろいろ欲張って作りました。できあがってから遊具は単純なのが一番、という思いもしてきました。孫の意見を聞いてみたいものです。

スタートの写真です。上からビー玉を入れると一瞬赤いものが飛び出して下の口からビー玉がコースに落ちてきます。
一段目は途中に車が付いています。ビー玉に勢いがあれば車を回して右のコースにビー玉を送ります。勢いがないと車は回ってもビー玉は下のコースに落ちてしまいます。
一段のコースの終端にはビー玉の落ちる穴が空いていて次の段のコースにビー玉を送ります。古い遊具ではここに穴はなく、終端から下に落ちるだけでした。するといろいろ付随する不都合がたくさん出てきてあまりスマートではありませんでした。今回の方法は単純でしかも不都合は起きません。
この段は転がり落ちるだけ。
次の段は木製のアングル材。穴が途中にあります。勢いがないと最後まで転がって行けません。その次はクネクネコース。
下の段に落ちるとクネクネコースが曲がっているので下の段のコースも曲げなければなりません。

さらにこのコースは途中で傾斜が変わっています。勢いよく次に落ちてゆきます。
勢いが付いてコースから飛び出さないようにひっくり返してコースをかぶせました。
最後はパチンコのようなコースです。下は蓋がしてありますから、穴に入ったものも、はずれの玉も皆一番左下に集まって出てきます。この箱の中はけっこう複雑です。玉が4本の柱などに引っかからないような工夫や玉を一か所に集める壁などがあります。
大人でも一時間は飽きずに遊べます。ただ大人は時間が無駄だとか考えて、子供のように無心になれないのが残念ですね。