浦倉山はマイナーな山です。コース途中にある谷地平の湿原が見るべきものかも知れません。下の地図は古いので谷地平の遊歩道のコースが現在とは違います。スキー場のすぐ北に登山道があるのですが、歩いていてスキー場の存在はまったく気になりません。一昨年の4月スキー場が閉鎖されてすぐスキー場経由で山頂に行ったことがあるのですが、昨日歩いたのは谷地平から上ははじめて歩くコースです。
谷地平から浦倉山、見た通りの顕著なピークではありません。稜線上のコブのようなものですが火山としては広い裾野を持っていて、ここ谷地平も浦倉山の噴出溶岩の台地であろうと思います。駐車場からここまでは約40分です。スキー場から登山道にはいると笹がきれいに刈ってありました。数年に一度は刈られるようです。気持ちよく歩けました。
谷地平までと思っていた刈り込みがこれから先も刈ってありそうです。朝露に濡れて歩くのを覚悟できたのですがありがたいことです。
オトギリソウ、普通より少し小さめの1cmくらいの花を付けていました。谷地平にも、登山道にもたくさん咲いています。
谷地平ともお別れというあたりにたくさんの翼を付けたウリハダカエデの種が熟すのを待っていました。
谷地平から15分くらい歩くと朽ち果てた木道の湿地帯を行きます。すると間もなくダケカンバとシラビソを主とした樹林帯に入ります。ときどき野鳥が行く手を飛び交いますが種類は判りません。どこまでも刈り込みの道を行くと1時間20分ほどで頂上に着きました。2mくらいの高さの頂上の標識がありました。以前来たときこの標識は雪の中で頭だけ出していました。あのとき雪は2m近くあったのだと知りました。刈り込みは県境稜線にもおよび大変な作業だと思いました。頂上の展望を求めて県境稜線を東に少し歩きましたが遠くが見えるところはありませんでした。そのかわり群馬県境稜線トレイルの位置情報と緊急通報についての表示がありました。

頂上をあとに上りには気付かなかったシラタマノキとアカモノが道脇に実を付けていました。どちらもツツジ科シラタマノキ属です。アカモノは花は白い花弁に赤いガクの小さいけれど可憐な花を咲かせます。一方シラタマノキは白い実は珍しく目立ちますが花はあまりきれいとはいえません。
帰りに谷地平を一周しましたが夏の花は終わり、秋の花はこれからという感じでした。9月になればリンドウがたくさん咲くのです。いまはアキノキリンソウがたくさん、マツムシソウとノアザミがすこしでした。ススキがいろいろな色違いのあるものがあるので変異があるのかと思いました。最後のスキー場までの道ではコガラやルリビタキが目と耳を楽しませてくれましたが写真は皆ピンぼけでした。
登山道も終わる頃リンドウが咲いていました。
フジバカマ、あたりにたくさんありましたがアサギマダラはまだのようです。

ツリバナです。秋に赤く熟して実が裂けると赤い種子がぶら下がるのです。こんなに柄が長いのは驚きですね。
涼しいよい一日でした。