明日からしばらく晴天が見込めないので、かねて行きたいと思っていた掃部ヶ岳から杖ノ神峠への周回コースを歩こうと出かけました。
クルマは「湖畔の宿」の公園の駐車場に入れて出発。硯岩はパスしてと思っていたけれど展望に惹かれて寄っていくことにしました。やはりこのコース一番の展望です。ここを出ると頂上まで展望はありません。登山口に書いてありましたが、とても歩きにくい階段が続きます。傾斜が緩くなって階段から解放されたと思ったら頂上でした。天気予報に反して雲が多く、遠くの展望がありません。富士を探しましたが見えないようです。目の前には数十万年前の古榛名火山の外輪山の山々が見えます。頂上に先着していた若い女性の単独行の方は、これからこの山群の山に行くそうです。私は、これから向かう山稜を身を乗り出すように見ましたが、全コースは見えないようです。それでも、意外と近そうで一時間もあれば峠の上の杖ノ神峠の頭には着きそうです。頂上からは大小四つのピークを越えることを確認して出発。頂上から道は良く踏まれていますが、笹ヤブが濃く、最初の小ピークはほとんど気付かずに通過。二つめのピークを越えたとたんに背丈の低い笹の快適な道になりました。これ以後、峠の頭までこのコースで最良な道でした。

 

李ヶ岳(奥)と1317m峰(手前・鷲ノ巣山というのだろうか)西面(左)は急な崖になっていて外輪山の面影を持つ。さらに進むと平らな三つ目のピークにつきました。
ここを過ぎると送電線の巡視路の分岐があります。
イグチ科のきのこが出ていました。イグチ科は毒きのこが少ないといいますがそれでも‥
この岩は耳岩といいます。突き出ているのが左右どちらかの耳で、下をのぞくと恐ろしいほどの高さです。この岩は50~30万年くらい前の古榛名火山の火山活動による噴出物です。掃部ヶ岳の南面は地図を見ると山頂の東から西は杖ノ神峠の頭まで尾根筋に岩記号が続いています。この岩のすぐ下にも地図で1250mあたりに同じ岩脈が見られます。
露岩の向こうは峠を挟んで李ヶ岳に続く山。
耳岩の北側に咲くヤマホトトギス

同じところの岩に咲く花。図鑑を見ても判りません。沼ノ原にも咲いています。
ネットで調べたら”ママコナ”というそうです。半寄生植物で一年草らしく、神奈川県では絶滅したそうです。 頭から少し下ると展望のあるところに出ました。歩いてきた山稜を振り返りました。頂上は見えないようです。
耳岩がよく見えます。私が登ったのは岩の右の肩、白っぽく見えるところ。裏側からここに登れるが土が崩れそうで少し危険。
峠の石仏林道からは二つの耳が見える。
ツリフネ
ゲンノショウコ。ピンクと白が同じところに咲いていました。このあたりではピンクはほとんど見かけません。めずらしい。
アップロード後に調べましたらピンクはゲンノショウコではなく”タチフウロ”だそうです。
ミヤマカラスアゲハ♀

駐車場8:15-硯岩8:40-山頂9:20-杖ノ神頭10:15-峠10:30-駐車場11:25(3時間10分)