もう二月も終り、春を迎えようとしています。あさ起きて、朝日のさす明るい景色を見るのは小さな幸せです。
日の出の時間は、1~2月には、一ヶ月で10分位しか早くならないのに、これから3月に入ると、10日で10分くらい日の出の時間が早くなるのです。これまでとは桁違いに昼の時間がながくなるのです。
オープンガーデンいわびつでは、ネコヤナギの銀色の羽毛が青空に映えて春の到来を告げています。

春を迎えているいま、虫や植物たちも活動を開始しています。暦にも、二十四節気や七十二候に、生き物の季節の到来を告げるものがたくさんあります。二十四節気には「啓蟄」、七十二候には「うぐいすなく」「そうもくめばえいずる」「なむしちょうとなる」等々。
先日も水鳥が北帰行を開始したと報じられました。
日高敏隆著「春の数えかた」によると、鳥は昼の長さで季節を知るそうです。気温で渡りを開始するのではなく日の長さなのです。植物や虫は気温を足し算して発芽や開花、羽化を決めるのです。寒い日は数えない。発育に関われない低い温度を発育限界温度といいます。これより低い温度のままなら、いつまでたっても発芽できないのです。これを超えた温度を足し算して、その総計が一定値を超えたら、もう春だぞ!と、発芽したり、羽化したりするのです。