小正月の前日のこの日(1/14)、中之条町で鳥追い祭りがあります。よい祭りだと聞いていたので、行ってみることにしました。 町内の伊勢宮を中心として町内を練り歩くというものです。夜にも行事が続くようです。私が見たのは、行った時間が早かったせいで、神社内で行われた神事と、そこから町内巡行に出発したところまでです。この時間内だけでも感心したことと、感激したことがありました。

町役場の駐車場に車を止めて、来る途中見かけた宮へと急ぎました。巡行に出発してしまうのではないかと思ったからです。道々お巡りさんに聞いたら、まだ、出発はしないだろうとのこと。安心して宮の鳥居をくぐりました。目にしたのは大きな太鼓をのせた御輿のようでもあり、山車のようにも見えるものが、ずらーっと並んでいる圧巻の視界でした。数えてみるのも忘れてしまいましたが十基くらいはありそうです。境内にいたのは、ほとんど祭りの関係者で、みな粋であり、重厚でもある(相反する形容かな)はっぴ姿がすばらしい。これだけで町の人たちがこの祭りにかける意気込みが知れるというもの。社殿の中からは笛や笙の音(ね)が聞こえてきます。ここにも、はっぴ姿の人で埋め尽くされています。背の文字や柄がその人の所属する町内や役割を知らせています。やがて、長い神事も終わって中にいた人たちが出てきたところでまたびっくり。その装束のすばらしいこと。楽隊?の人は手に手に笛や笙を持っています。生演奏でだったのです。いまはほとんど録音したものばかり‥。神事を司った人は烏帽子をかぶり、しゃくを手にしています。まずは写真をご覧下さい。

ここが伊勢宮。前の道は頻繁に通っているけれど、入るのは初めて。

 

 

 

 

 

 

 

ずらっと並んだ太鼓は正装されて出番を待っていた。

 

 

 

 

 

 

社殿、高欄には幟に八百万の神々の名が書かれている。

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと望遠レンズで中を失礼します。コードリールがどうも‥

 

 

 

 

 

はっぴの背も何かを語っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりどり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神事終了、まず、楽隊から退場

 

 

 

 

 

 

 

勺を持った神官

 

 

 

 

 

 

この人たちは代官様?かと思ったら、ご本人にお聞きしたら、各町内の代表の方たちらしい。

 

 

 

 

 

いよいよ町内巡行。それに先だって

 

 

 

 

 

 

 

一斉にかけ声をかけて太鼓打ちが始まった。

 

 

 

 

 

 

セッ、セッ、セッ、ヤー

追ーいもうせ、追いもうせ

唐土の鳥を追いもうせ

追ーいもうせ、追いもうせ

唐土の鳥を追いもうせ

サーラバよって、追いもうせ

サーラバよって、追いもうせ

セッ、セッ、セッー

セッ、セッ、セッー

セッ、セッ、セッ、ヤー

これが太鼓を叩きながら、大勢の男たちが勢いよく叫ぶのだ。大きな太鼓の低音が腹に響く。小さめの太鼓(これも十分大きいが)も鼓膜を揺すぶる。ヤーのところで男たちが撥(ばち)を高く空を刺す。 静寂‥

 

太鼓を打ちながら、町内巡行に出発。

鳥追い祭りは江戸時代に隆盛を極めたという。いまでも、県下最大の鳥追い行事だ。きっと町民の誇りとする行事なのだろう。そう感じた祭りだった。

 

 

 

 

神社の目の前から、さっそく大渋滞。