中之条の四万川沿いの折田を歩きました。中折田と下折田に四万川にかかる橋があります。これを使って四万川の右岸、左岸を一周したのです。中折田には群馬県企業局の発電所があります。
下折田の橋のたもとの句碑公園に車を置きました。始めはお墓の駐車場かと思ったら句碑の公園でした。草が茂っているので入るのはためらわれました。
1kmも歩かないうちに双体道祖神がありました。現在の国道353はこの道より山よりにありますが、この道祖神のある道が昔の街道筋だったのかもしれません。中之条は道祖神が多いです。
中折田に出ると右手の山から発電所の導水管が来ていました。この水は3kmくらい上流の四万湖から来ているのです。
この導水管の隣に善光寺道と書いた石碑がありました。昭和初年のころのものです。なんでここで善光寺なのだろうと考えてみました。昭和の始め頃には
吾妻川沿いは吾妻峡の険阻な道だったのでしょう。街道には適しません。ここから暮坂峠に向かう道はすぐ近くです。沢渡温泉から暮坂峠を越えて、その先はどこを越えて信州に入ったのでしょうか。一番確実なのは、再び吾妻川沿いにもどって大笹から鳥居峠、大笹街道を経て須坂、善光寺平に至る道でしょう。偶然に出会った石碑からこんなふうに想いをはせるのも楽しいことではないでしょうか。また橋を渡ります。橋の上から崖上の発電所が望めました。
田んぼの縁にマメ科と思われる黄色い花が咲いていました。ヤマトシジミらしい蝶が夢中で蜜を吸ってカメラが1cmに近づいても気づかない。