わが家の裏の10m足らずの標高差の高台に上がると南に紅白に塗られた送電線鉄塔が見えます。10年近く前ですがここの稜線が大規模に伐採されました。どんどんはげ山が広がって行くのを眺めていたものです。東に尾根続きの巣立山へ行ったとき佐奈坂峠を通りました。このときはまだ伐採作業が続いていてトラックが出入りしていました。いまはもう伐採作業は終了したので林道に入れそうです。きれいに切ってしまったのですから林道からの展望が期待できそうです。林道を1時間くらい歩いてそこから稜線の送電線鉄塔を目指し、さらに986.5m峰を目指す予定です。
わが家からは、吾妻線矢倉駅の南の吾妻川に架かる橋を渡り、さらに真っ直ぐ佐奈坂峠に向かいます。最後の集落から林道が始まるのですが、19号台風で道が喪失、脇に作られた付け替えの道から林道に入りました。途中に動物よけの引き戸のフェンスがあります。以前は電気柵だったので感電しないようにおっかなびっくり電線を外して通過したのですが便利になりました。峠の少し南側の路肩に駐車しました。日陰には昨日の雪がまだ残っています。林道分岐から1キロくらいのところでは道路が崩壊しています。わずかに残っている際を歩きましたが風雪でさらに崩壊が進めば徒歩でも通過できなくなりそうです。
林道の北側の展望は予想通りとてもよいものです。岩櫃山や新潟との国境稜線の山もすばらしい展望です。
白砂山東方の上ノ倉山の辺りか。
尾瀬の至仏山と思う。谷川岳西方の平標山と仙ノ倉山。林道からの展望を楽しみながら40分歩くと送電線鉄塔が見えてきました。突き当たり左側、鉄塔に一番近いところから獣道を拾いながら鉄塔に直登しました。さらに林道を進むと送電線巡視路の入口があります。
林道入口からここまでちょうど1時間でした。
鉄塔から先は全コースイノシシがこの夜のうちに歩いたり落ち葉をひっくり返した後の中を歩きます。何カ所か塒にしたようなところもありました。イノシシは無駄なコース選定はせずに小さなピークをまくときなど完璧なコース取りをしていました。ですから帰りはその通りに歩きました。
ここが予定したピークではないかと思いましたが三角点がないのでさらに進みました。壊れた石祠がありました。
結果としては三角点は判りませんでした。地図上でもピークにあるのではなく、尾根上の斜面のようなので見落としたかも知れません。鉄塔から一時間歩いたところで引き返しました。地図上では鉄塔から1キロ位なので一時間歩けば通過する距離です。赤線のように歩いたのではないかと思います。
最終到着点には写真のようなテープと、右の木に切り付けと判読できない文字のようなものがありました。今回登ったであろう山は山の名がありません。三角点の基準店名は羽田といいます。この三角点の南の大柏木に羽田という集落名があります。
この三角点の峰続きの西隣の山(1070m)は3年前に登りましたが、上り口と山頂付近以外は古い山道が軽トラックが通れそうなくらい良い道で(いまは使われていないようだが)キツネにつままれたような山歩きをしました。
帰宅して庭仕事が終わった夕方のアーベントロートに染まる岩櫃山です。