きょうも朝から強い雨が降り続いていました。この時期こそ自分の季節だとあじさいやホタルブクロはいまが盛りです。そのホタルブクロの花の中を覗いてみました。さてどのようになっているのでしょう。

わが家のホタルブクロは写真のものと白地にムラサキ色を吹きかけたようなのとがあります。後者のものはやや花がスリムです。でも同じ仲間でしょう。

花の中を覗くと筒状花の内側は毛がいっぱいです。中央に長く伸びた雌しべが見えます。そのわきに尖ったように雄しべがあります。花弁を半分取り除くと雌しべとそれに張り付くように下半分に雄しべが見えます。雌しべの先端(柱頭)はまだ開いていないので受粉はしていません。
雄しべが雌しべの軸(花柱)から離れました。でも雄しべには花粉が既にほとんどないようです。花粉は雌しべの側面にびっしりと付いているのです。この状態で昆虫が来るとこの花粉を体に付けて他のホタルブクロの花に入って受粉させるのです。自分の雌しべはまだ柱頭が開いていませんから自分の花粉で自家受粉することはないのです。用のなくなった雄しべは枯れてゆきます。蜜を吸いに来たアリが見えます。
左が開花直後、右は雌しべの柱頭が三つに開いています。このとき花柱は左二つよりスリムになって自分の花粉は既にありません。他の花からの花粉しか受粉しない仕掛けです。
梅雨の時期の花