けさ散歩から帰ると、友人が朝取りの野菜を届けてくれた。
まだ凶暴な暑さもない涼しい庭でお茶を飲んで歓談していると、耳元に大ボリュームの鳥の声。友人はとっさに「コジュケイだ!」という。私はあまりの大きさに気を取られていた。友人は野鳥の会のアクティブな会員なのだ。さすがに反応がいい。それにしても耳元で大音量のスピーカーが鳴ったようで、鳥の声量も大したものだ。いつもは遠くで「チョットコイ」と鳴いているのを聞くが、近くで聞くとこんなに大きい声であることを改めて知った。
似た経験は30年くらい前、前日光の山でこれも耳を聾する声で「ボーボー」という声を聞いた。
その後鳴き声は途絶えた。午後庭で作業をしていると目の前に動くものがいる。日陰で休んでいるのか、隠れているのかコジュケイだ。今日は一日この庭にいたのだ。急いでカメラを取りに行き、戻るとまだそこにいた。しかし、シャッターの音でとことこ逃げ出した。追いかけてシャッターを切る。ピントは天にまかせる。

サントリーの「鳥百科」のサイトによるとコジュケイは、戦前中国産が放鳥されたらしい。日本の在来種とばかり思っていた。ガビチョウもコジュケイと同じように日本に定着していくのだろうか。 キジの仲間。