4日前の3月13日の前ノ山に続いて、同じ地域で南へ尾根続きの白板山へ行ってきました。しばらく好天気はないようなので、貴重な雪山日和です。
白板山は二等三角点の山です。しかし展望はそれほどよくありません。近くの山が見える程度ですが、雪山で遊ぶには手頃な山です。
アプローチは平坦な植林地が続き、先行者のスノーシューの踏み跡があったので、地図も見ないで追従したのが運の尽き。倍ぐらいの距離を間違え、引き返して30分ロスしました。
ここは、広大な平坦地で林業にはうってつけの場所のようです。間違ったおかげで伐採したスギを積んだ土場を見ることができました。
登るルートは、雪があるときは登山道があるわけでなし、自分が気に入ったところを登ればいいので、我儘な私にはぴったりです。歩きながらどこを登るかな、と考えながら行きましたが結局目の前の斜面を尾根に向かって登りました。ここは、頂上から西に延びた尾根が2本に枝分かれした間の沢を少し登って、すぐに頂上よりの尾根に取り付いたわけです。
尾根に出るにはけっこう急な斜面ですが、スノーシューは登りはとても有能で軽快に高度を上げます。
ほぼ2時間で尾根を登り切り、頂上に続く稜線に出た。
傾斜がゆるむと同時に空が明るくなり、前方の樹の間越しに東谷山が青空をバックにして目に飛び込んできた。きょうは高気圧におおわれて広範囲に好天なのだが、新潟だけは朝のうち曇りの予報だったのだ。
ときに10時。ここまで尾根に雪庇は全くなく安心して歩けたのだが、これから小ピークを越えるまで南側に雪庇が続く。雪庇を避けるとブッシュが出ていてうるさい。それに今朝の天気で、木の枝という枝すべてに霧氷がついて、ブッシュを漕ぐたびに頭から大量のスノーシャワーを浴びる。しばらくで山頂。山頂らしくない山頂だ。地形も少し複雑でヘンチクリンに尾根がでている。日白山の白峰がまぶしい。
周りの山を見ながら、次回以降の攻略を練る。
帰りはスノーシューを脱ぎ、登山靴だけですっきりとした足でキックステップをきって下る。かかとを体重でけり込むたびにズッ、ズッと靴底が雪面をとらえる心地よい音がする。5時間のよい登山ができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年伐採した杉を積み上げたところ。豪雪地帯であることを教える。

 

 

 

 

 

 

 

 

尾根に上がる急斜面の途中にあったナラのの古木(径1m以上ある)の根曲がり。すごい雪と生き物の相克とパワー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尾根に上がったところから、歩いてきたあたりを俯瞰。杉林の向こうが国道で、白い帯が歩いてきたところ。送電線の下と、伐採地だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

美しい霧氷Ⅰ

 

 

 

 

 

 

 

 

美しい霧氷Ⅱ

 

 

 

 

 

 

 

 

尾根上のブナ林

 

 

 

 

 

 

 

 

尾根上のナラの古木。この山の主のように風格がある。風格がありすぎて木材として価値がなく、切り残されたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

左の白峰が日白山、右遠景は仙ノ倉岳か。

 

 

 

 

 

 

 

 

タカマタギ山

 

 

 

 

 

 

 

 

山頂、二等三角点は雪の下。「満開の桜の下」といっても信じてもらえそうな霧氷のトンネル。

 

 

 

 

 

 

 

 

頂上周辺は緩やかな小尾根が多い。

 

 

 

 

 

 

雪庇の厚いものは5m位ある。

 

 

 

 

 

 

安全な雪庇もある。ここは快適に歩ける。

神楽ヶ峰方面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回登った前ノ山

3月17日の庭   見慣れない花はチオノドクサ