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カヌー製作

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カヌーを自作する

カヌー自作の流れを紹介します

①形をデザインする

 

②モールド(型枠)を作るために原寸大の輪切り図面を書く

③90ミリ角の角材と12ミリ合板でモールドを作る。ただし完成後ネジなどで解体できるようにする。

こんな感じでボルトで留めてある。それでも解体するときは苦労した。

④ 舳先部分(バウとスターン)のステムを外板に使うのと同じ材料で蒸し曲げ、積層する。材料はすべて5ミリ厚

⑤モールドの先端部分を新たに付け、そこにステム材を固定する。ガンネル(手すりのようなところ)は20ミリ角くらいの材をモールドにそって曲げ、舳先部分の材ステムと接合する。接合部分の接する面積が少ないので補強材である「ニー」を介して取り付ける。(写真左下)ここに写っているもので解体後船体として取り出すのはステムとガンネルだけである。

⑥フレームを船体に直角に貼る。仮止めは写真のようにCクランプで止める。板は接着する前に中華鍋を使って煮るか、蒸して曲げ乾燥してから接着する。 モールドの表面に紙が貼ってあるのは、モールドに艇体からはみ出た接着剤でくっつかないようにするため。

先端部分のモールドが足りないので一枚後から追加した。これの形とサイズは現場でカットアンドトライ

⑦外板は幅20ミリの材を貼るが断面が台形になるように加工してから使う。  電動丸鋸を卓上型に逆さに固定し、歯の際に板の片側を斜めにカットできるようにアルミアングルを使ってジグを3ミリくらいのネジで固定する。丸鋸の定板に2ヶ所くらい穴を開けなけタップをたてなければならないが、何ら問題はない。    Aが材料を丸鋸の刃先に誘導するためのガイド。Bは板がずれないように支えるバー。丸鋸は台を30度に傾けて使う。手元スイッチを付けてオンオフするようにした。

⑧外板は両側交互に貼る。仮止めはタッピングビスに3ミリ厚の合板で木のワッシャーを作り、片側にクラフトテープを貼って使う。さらに金属ワッシャーを重ねた方がよい。

ネジを外した後は楊枝を詰める

⑨貼り終えたら、接着剤として使っているエポキシ樹脂にマイクロバルーンを混ぜてパテを作り、板の接している部分にできたV字型の溝に詰め込んでゆく。乾燥後サンダーで溝以外のところをきれいに落とす。

サンダーでパテをきれいに落とし、サンディングと塗装を3~5回繰り返す。

⑩モールドを解体してハル(艇体)を取り出す。余分な部分を削り取り両舳先部分に板を2枚曲げて接着積層する。船底にも一枚、前者の板に連続して貼り付ける(これは船底がラウンドボトムなので直進性を向上するためと船底保護のためである)。削って形を整える。塗装後さらにステム部分(先端)に真鍮の1mの板をステム摩材として取り付ける。

⑪船底補強のためフレームの間に20ミリ幅の板を更に追加した。

⑫両舳先部分にデッキを取り付け、スプレーを防ぐための板も付けた。さらにガンネル(防舷材)をハルの外側に内側に使ったと同じものを取り付ける。

⑬シート(座席)を取り付ける。これは二人で乗るときの後部座席

⑭前方のシートは一人で乗るときのシートであり、二人乗るときの前に乗る人のシートでもある。

バウ、スターンにはカヌーを引くときや係留、非常用などのロープを通すアイを付けた。

⑮シートには籐で編んだ座面を置いた。     塗装は私の場合エポキシ樹脂を3層塗装後、ウレタン塗装で仕上げた。

備考:木は水に強い杉、檜がよいと思うが柔軟性、重さ、価格から杉か?  エポキシは硬化すると堅すぎて衝撃によるラックから水がしみこみ補修が大変である。柔軟エポキシがあればよい。

⑯パドルは40ミリ角の角材を貼り合わせて削りだした。シャフト部分はヒバを使い、ほかはヒノキやスプルースである。

一人で乗っているとき、強い風が吹くとダブルブレードでないと風力に負ける。

⑰進水式

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