先日、榛名神社の東南にある地蔵峠から南に続く尾根上の大鐘原ヶ岳に行ってきました。以前から気になっていた山ですが、国土地理院の地形図に山名の記載はありません。
以前天狗山に行ったときに、天狗山近くからこの山に登るらしいトレースがあり、2.5万図には破線が記入されているのでしっかりした道があるように思われた。
この日、榛名神社の一番上の駐車場から地蔵峠を目指す。途中の標識は「唐松」と地蔵峠を越えた地名を示している。峠は古くから利用された峠という雰囲気がある。あたりはエゾハルゼミの鳴き声に満ちていた。ここからは登山道の両側に樹木があるので危険はないが、ナイフリッジが続く。傾斜が落ちるとこのコースで唯一の展望のあるところがあった。私には見慣れない角度からの展望であった。烏帽子、天目山、三ッ峰、覗岩が見える。
大鐘原ヶ岳も小鐘原ヶ岳も眺望はないが静かなよい山だ。小の方には二等三角点がある。基準点名は内野。
尾根をそのまま南下して天狗山へ、東峰は宗教色のピークだが展望はいい。西峰が本来のピークだが、展望はなく静かな山だ。ここからは以前通った山腹を巻く道から、前回登り残した鏡台山の北の峰(本来のピーク)を登ってから出発地に戻った。
だれにも会わず、エゾハルゼミの声だけを聞きながら歩いた。